日々、多数の加盟店様から、様々なデザインの依頼を受けているクリエイティブチームですが、どのようにデザインを生み出しているのか?
今回は、加盟店だけでなく、物件王のブランディングも一手に担っているクリエイティブチームの中野さん、片桐さんにインタビューしてみました。
目次
今回インタビューしたメンバー
デザインの立案から制作までのプロセスを教えてください
片桐:私は、デザインに携わるようになってまだ日が浅く、依頼があったらまずは参考のため、似た事例の情報探しから始めるようにしています。既にある加盟店様のサイトを見たり、ピンタレスト等も参考にします。デザインの参考サイトを見つけてから、着手するようにしています。
中野:自分の場合は、まず、掲載内容の優先順位を決めます。そこから、レイアウトや色味、フォント、飾り、写真など、細かい要素を決めていきます。時々、個性的なことをするときは、参考サイトも見ながら情報を集めます。
新しいアイデアをどのように生み出していますか?
中野:これは、人によって様々かもしれません。
片桐:何パターンかありますが、色々な要素やテイストを組み合わせてみます。既存のデザインでも、違う組み合わせ方をすることで、新しいデザインが生まれることもあります。あとは、制作をする中で、過去に制作したものの記憶が蘇ってきて、ひらめくこともあります。制作をしていると、様々なデザインを目にするので、見て来たものの中から、新しい発想につながることがあります。
中野:それが徐々に増えていくと、引き出しになっていきますね。僕も一緒です。本当にゼロから作ることはほとんど無くて、ファッションと似ていると思います。このフォントにしたらこんな雰囲気になるとか、組み合わせの方向性はある程度決まっているので、それをどうチョイスするかが、アイデアなんだと思います。オマージュはするけど盗作はしない、そんな意識をしています。
どのようなツールを使っていますか?
片桐:アドビ製品がメインです。最近は、AI生成も活用しています。お客様の提供画像を使いやすくAIで加工したり、小さくて余白が足りない画像を、AIで拡張するなんてこともします。
中野:以前、生成AIを活用してゼロから室内イメージ画像を作ったことがあります。とてもクオリティが高くてびっくりしました。
ツールは様々使いますが、要望によって使うものが違います。今は、簡単にデザインできるようなテンプレートが用意されているツールもありますが、自由度がそこまで高くないものも多いので、それに比べるとアドビ製品は、できることが最初から多く搭載されているなと思います。
他にも、プレゼン系だと「Powerpoint」「Googleスライド」、映像系だと「Premire Pro」「After effects」、WEB系は「Photoshop」「Xd」「Figma」、グラフィックなら「Illustrator」など、依頼内容によってツールを使い分けています。色々なものを作っていくなかで、多様なツールを使いこなせるようになりました。
課題に直面したとき、どのように解決していますか?
片桐:イメージしたものを、ギャップ無く形にすることが自分の課題です。依頼いただいた瞬間に、「こんなデザイン、いいかも!」と湧いたイメージが、実際に作ってみると「全然違った…」なんて事はよくあります。なので、デザインに行き詰ったときは、早い段階でフィードバックをもらうようにしています。フィードバックを重ねて、試行錯誤を繰り返していくうちに、徐々に良いものになっていきます。
中野:僕の場合、デザインが上手くいかないとき、多くの場合は、伝えたいことが正しく伝わっていないことに原因があると思います。デザインの知識が豊富な人にも、そうでない人にも、いかに正しく伝え、認識にズレがないようにできるかが大事だと思います。
片桐:物件王には豊富な実績があるので、クリエイティブチームに入りたての頃の私は、答えを求めてしまいがちでした。ゴールがあって、プロセスを自分で見つける方法はあまり得意ではなかったですが、今は少しずつ引き出しが増え、様々なデザインを任せてもらっています。これからは、もっと自由な発想ができる柔軟性も身に着けたいです。
中野:チームの課題としては、成果の上がるデザインを意識していきたいです。そのために、DXを意識していきたいと思っています。
スキルアップのために取り組んでいること
中野:映画、音楽、テレビなど、どこにでもあるものや、趣味から新しい発想を取り入れています。あとは、関心のある人の対談映像を見て、考え方に触れることでデザインに活きることも多いです。物事の意図や背景を知ることで、ヒントを得られる機会はたくさんあります。
片桐:ひと通りデザインを終えて、良かった点・改善点を自身で振り替えられるように記録しています。1つ1つデザインの完成までを分析するためです。そうすると、課題の共通点が見えてきて、次に活かせるようになりました。
中野:今まで出会ったデザイナーも、直感でデザインしている人、分析してデザインする人、大きく2パターンが多かったです。僕はどちらかというと直感で、自分の考え方ややり方を、人に伝えることで客観視できます。他の人のやり方を見て、ヒントになることもあるので、お互いの良い部分を掛け合わせることができたら、最高ですね。
物件王のクリエイターとして意識していること
片桐:デザインは、アートと混在されがちですが、デザインは、お客様が求めているものや、成果を出せるものを作ることが最優先です。独りよがりのデザインにならないように、本当に求められている本質を理解することを意識しています。
中野:アートは自己表現で、デザインは成果のための手段ということは、チームの共通認識としてあります。その違いを理解できていないと、求められることとズレてしまうので。この意識は、チームに浸透しています。
これまで携わったデザインの中で特に印象に残っているもの
中野:物件王のリブランディングです。物件王をさらに成長させるためのリブランディングだったので、受け入れられやすいデザインで、長期的に使えるかつトレンド関係なく使用できるもの。社員全員の意見も集めて、社員が愛着の沸くデザインを意識して作りました。大変でしたが、納得のいくデザインを作れました。
片桐:入社前、物件王のサイトやロゴに込められた想いを読んだとき、めっちゃいい会社だなと感じました。転職活動中に企業サイトを何十社も見ましたが、理念がちゃんとある会社かどうかは、すぐ分かるなと感じました。
物件王のクリエイターとして働く上で必要なスキル
片桐:クリエイターに限らず共通していることですが、相手のことを第一に考える、思いやりを持つことだと思います。チームでミーティングしていても「かん、けん、そん(※)」が、よく出てきます。
中野:コミュニケーションスキルだと思います。伝える力、受け止める力、両方が大切です。1から10を言わなくても理解できる人間であった方がいいし、伝える側は、1から10まで、伝えすぎるくらいが、ちょうどいいと思います。
※「かん、けん、そん」とは物件王のコアバリューにある、『かん(寛容)、けん(謙虚)、そん(尊重)をコミュニケーションの柱とし、出会った人にはやわらかい心で接しよう』のことをいいます。物件王のコアバリューについてはコチラ
物件王のクリエイティブの魅力を教えてください
片桐:入社前、仕事内容を聞いたときは、同じようなものを制作することが多いイメージでした。でも実際は、発想もやり方も、自由が多かったです。同じクリエイターでも、個性が違えば、全く違うデザインができあがることもあって、面白さを感じます。
中野:クリエイターと加盟店様との距離感が近いことです。クリエイターが直接ヒアリングをさせていただく機会もあるので、目的を理解しやすく、お互いに満足のいくデザインを作ることができます。加盟店様と物件王の、目指す方向性が統一されているからこそだと思います。あとは、部署を超えて仕事をする機会も多いですが、どの部署も、加盟店様やエンドユーザー様を第一で考えて仕事をしているという点です。物件王の魅力、伝わってほしいなと思います。
以上、物件王クリエイティブチームのインタビューでした。
物件王では、加盟店の不動産サイトのデザインの他に、販売促進ツールのデザインもお引き受けします。
デザイナーがヒアリングを行うことで、会社の強みを引き出し、効果的なデザインをご提案しています。
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